もしかしたら書いてるうちにネタバレしてるかもしれないので、
承知の上で続きを御覧ください。 


 「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」

Twitter上ではネタとして話題になったこの映画ですが、
レビューサイトでは結構低評価が多く、逆に気になって観に行ってしまいました。

この作品は元々テレビドラマ(1993年)だったものが、2年後に映画として劇場公開され、
そして今回アニメ映画として放映されました。


昨年話題になった「君の名は。」とは方向性が違うので、似たようなノリで観に行って
「う~ん」と思ってしまう人は多いのではないかなぁ。
(レビューが低いのは同じアニメ映画として比較されてることのもありそう)

ドラマ版は観たことがなく、ストーリーはアニメ映画を観た後にテキストで観ましたが、
前半は同じような流れですが、後半はちょっと異なっています。

この映画は青春時代のIFストーリーを描いたような映画です。
あの時主人公が◯◯していたら… そんな話が描かれています。

元々のドラマは45分の構成なので、分岐ポイントは1箇所なのですが、
映画では時間が長くなっている関係で、分岐ポイントがいくつかあります。

結末としては、ハッピーエンドでもバッドエンドでもなく、
結局どうなったの?というような感じで、結論は映画を観た人に委ねられるような形です。

大人が見れば、自分も青春時代のあの時、ああしてたらどうなっただろうか、と
自分の過去の出来事についてちょっと考えてしまうのではないか、と思います。
逆に小中学生をはじめとする若年層からすると、さっぱりな感じがするかもしれません。


ストーリーは、悪くなかったと思います。絶賛するほどではないですが。
ただ、絶賛されるストーリーを作るのは「もしも物語」というテーマからしてかなり難しいのではないかと思います。好き or 嫌いというより、好き or 無関心 に分かれそうな作品だと思います。
分岐が増えている関係で、原作であるドラマ版と後半の構成が大きく異なっているので、そうじゃないというレビューもありましたね。

EDの「打上花火」は良かったです。
1番のサビ前に一瞬静かになって、そこから盛り上がっていく感じがいいですね。


主人公とヒロイン役のお二人についても賛否両論ですね。
私はヒロイン役を務めた広瀬さんは確かに本職の声優に比べると滑舌等、気になってしまいますが、それでもそこそこ良かったかなとは思います。
主人公役の菅田さんはちょっと残念でした。

この手のアニメ映画って主人公やヒロイン役に本職の声優でない芸能人が選ばれることが多いですが、
やはり一般に知れてる人を配役したほうが一定の集客力があるんでしょうかね…。

「君の名は」の神木さん、上白石さんは声優以外の人選としては流石だったなぁと思います。
もともと神木さんは何度か声優を経験してますから、経験の差というものもあるでしょうけど…。


映画製作はシャフト。よく言われる「シャフ度」は1回でてきた気がします。
ヒロインである「なずな」が同じシャフト製作である物語シリーズの「戦場ヶ原」に見えてしょうがないという話もありますね。
確かにカットによってはちょっとそう見えてしまうところはありますw

原作はドラマなので、キャラクターデザインは新しく作られることになるので、
全然違ったデザインになっていた可能性もあるわけですが、敢えて似せてるところもあるのでしょうか。




最近映画館が近くにあるお陰で行く機会が増えてきました。次は何の映画を観に行くことやら。